平和な生活がほしい

彼の兄が出所してからは彼は「兄貴が…」でご飯も「兄貴と食べるから」と言って、ほとんど家でご飯を食べなくなってた。

私は彼が家にいない方が気楽だったけど、出費が気になってしょうがなかった。

彼の兄が出所してからはこういう生活が続いていたから、一緒にいる時間が少ないって言うのもあり、彼からの威嚇や暴力はなくなったから良かったけど、又いつ同じように暴言や暴力威嚇が始まるのかと思うと不安があった。

でも…こういう生活も長くは続かなかった。

その年の11 月のある日、彼は夜帰ってこないで朝方帰ってきた。

いつものことだったから私は気にしていなかったけど…

この日は違った❗

帰ってきた彼を見たら頭に包帯をぐるぐる巻き。

いつもだったら“どうしたの？”　と聞くだけで怒るから聞かなかったけど…

この日はそんな状態ではなかった❗

さすがに私もどうしたのか聞いた。

詳しくは子供達が学校に行ってから聞いたけど…

彼が話すには、彼の兄にお金を貸してくれと言われたことから始まったらしい。

今までだったら良い顔をして貸していたけど、その日は「俺には家族がいるから、家族が大事だから…」と言って断ったらしい。

彼の兄は離婚して家族がいないのに…

浮気暴力をしてる人がぬけぬけとそんなセリフを言うから彼の兄は自分にはいない❗

彼の兄はバカにするなと嫌みを言われているように思えたらしい。

それで彼の兄は怒って近くにあった金づちでバイクのヘルメットをかぶったままだった彼の頭を殴ったらしい。

何度も何度も殴ったからヘルメットの一部には穴が開いて、あなたを縫うほどの大ケガをして病院に行ったらしい。

その光景を想像するのも怖い…

彼は家族を大事にするようなことしてないのに余計なことを言うから、彼の兄は「お前の大事な家族子供達をぶっ殺してやる」と彼を脅したみたいで…

でもそれは彼を脅したのではなく、私を脅しただけで私は怯えて、どうすれば子供達を守れるかそれしか考えられなかった。

彼は自分の身のことしか考えてないと思う。

私は一気に不安と恐怖に襲われた。

彼と話して彼の父親に状況を話してほしいと言って、彼の親に話にいくことにした。

私は彼のことが信用できなかったから、私の親に来てもらって子供達を預けて彼と彼の親に話にいった。

　　　　　　　　つづく