自由気ままな彼…私の全身脱毛の始まり

彼の兄が逮捕されてしばらくしてから彼の帰りが夜中や朝方になった。

休みの前の日は副業の仕入れと言ってお風呂に入りに来るだけ…

私は彼の出掛ける支度を手伝っているけど、本当はどこに行っているのかは分からない。

知りたいとも、知ろうとも全く思わない。

結婚した当初は「遅かったね、ご飯は？」と聞いたことあるけど、彼はそれだけで怒って暴力をふるって暴れだしていたから、私は普通に聞く内容も言わなくなった。

行き先を聞くのも、帰りの時間聞くのもダメな夫婦ってあるのかな？

一番怪しいと思ったのが、彼が機嫌が良いときに聞けば答えるときがあったけど、彼から言い訳するように自分から言うときはどうなのか怪しい…

彼の兄が逮捕されてから自由気ままな行動をとったり暴言威嚇をするようになったのは、恐れている彼の兄がそばにいなくなったからだと思う。

変わったのは、私が細かく家計簿をつけて彼自身の出費がハッキリ分かるようになったからなのかも知れないけど、全くではないけどお金の要求はなくなった。

債務整理をするまでは家計簿なんかつけられないぐらい一瞬で赤字だったから。

彼の兄が逮捕された年の12 月…

私の脱毛が始まった。

最初はすぐに落ち着くと思ったけど、気がついた時点でだいぶ大きくて…

落ち着くよりも、どんどん脱毛の数も多くなって脱毛と脱毛が引っ付いて大きな脱毛になっていってた。

その時点ではまだ髪の毛で隠せたけど、すぐにてっぺんの髪の毛もなくなって帽子で隠すようになった。

軽く考えていたのと、お金の事を考えて私はすぐには病院にも行かなかった。

ようやく病院に行ったのは脱毛に気が付いてから３ヶ月たってから…

いくらか大きい病院の皮膚科に行ってみたけど、少し通っただけで先生が数人変わったり、通ってても変化が現れないどころか脱毛がひどくなるだけ。

友達が心配して「病院変えるのも良いかもよ❗」と言って皮膚科に連れていってくれた。

皮膚科に行って、結局紹介状を書いてもらって大きい病院の脱毛科がある病院に通院することになった。

その時には髪の毛も眉毛もまつげも…

毛という毛全てなくなっていた。

誰にも分からないようにどれだけ泣いたか分からない。

辛くて悲しくて全てが終わりだと思った。

かつらを買ってかぶってもやっぱり違和感があるからその上に帽子をかぶっていたり。

彼は浮気　DＶ　金銭面

彼の親からの言葉の暴力

そして脱毛…

生きている意味も分からなくなっていたけど、子供の存在　心配してくれる人達が私の生きるいかされている意味だった。

通院するようになった病院はとても良い先生で、病院を変える勇気をくれた友達に感謝してる。

でも…病院ばかりで嫌になるし、辛い。

　　　　　　　つづく